薄荷蒸留館オープン・・12月13日

12月10日、かねてからハッカ記念館敷地内に建設中だった「薄荷蒸留館」がオープンしました。早速中を見学に行って来ました。オープン翌日の朝早かったこともあり、訪れている人は1人だけ。いつもお世話になっている「北見のハッカ入門」の著者、井上さんにいろいろお話を伺ってきました。

かつてハッカの街として栄えた北見ですが、現在ハッカを作ってる農家は1件だけとなり、当時のハッカ工場の跡地に、ハッカ記念館が建っており、ここで北見ハッカの歴史を忍ぶことができます。

今回できた蒸留館は、工場に送られるまでのハッカをそれぞれの農家がどのように蒸留していたのかを知ることができます。

田中式と呼ばれる大きな樽(蒸留釜)で乾燥ハッカの葉を蒸し、その水蒸気を集めて油と水にわけて取卸油(とりおろしゆ)という精油を取る課程を、当時の釜や道具などから見ることができます。

そのハッカ油を工場に持っていく前に、品質を調べる検定所と言うところもあり、その検定所(室)は2年前の2000年まで北見にあったことも初めて知りました。北見でハッカ油を生産しているところがなくなった時点でこの検定所もなくなったそうです。

乾燥葉1キロから約15g〜20gの油しかとれなかった事を思うと、ハッカがいかに貴重なものであったかがわかります。質のよい(メントール分の多い)油がたくさんとれるようにハッカの品種改良も進み、「あやなみ」「ほくと」など北見独自のすばらしい和種ハッカが生まれました。

薄荷蒸留館では、今月20日まで毎日ハッカの蒸留を行っており、誰でも自由に見学することができます。現在、市内の小学校では総合的な学習に北見のハッカを取り上げているところも多いので、蒸留体験は生きた学習のよい機会になると思いました。

北見に住んでいながら、ハッカの歴史を知らない人が多いのも事実です。私もまだまだ勉強不足で、今回も井上さんのお話を伺って初めて知ったこともたくさんありました。

北見駅からは歩いても行けるハッカ記念館と薄荷蒸留館、一度ゆっくり見学して北見ハッカの歴史を感じてみませんか?



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